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プレスリリース

平成23年5月20日

日本ラッド、超節電型「排熱型データセンター」開発と展開で

清水建設と覚書締結

日本ラッド株式会社(以下日本ラッド、JASDAQ上場、本社:東京都港区、代表取締役会長:大塚隆一)は清水建設株式会社(以下清水建設、東証一部上場、本社:東京都港区、取締役社長:宮本洋一)と、日本ラッドが利用権を有する特許を申請中である、外気のみで冷却除熱することで節電に多大な効果を発揮する「排熱型データセンター」に関する技術についてさらに検証を進め、今後のデータセンター案件への適用に向けて両社で協力していくことに合意し、覚書を締結しました。

日本ラッドはこの技術により、自社の商用データセンターを既に稼動させています。この「排熱型データセンター」の大きな特徴は、データセンターの利用電力の効率性を示すPUE(※1)と呼ばれる指標で1.1以下の性能を達成し、商用稼動するデータセンターにおいて世界最高レベルの節電効果を実現した点です。

日本ラッドは、既に「排熱型データセンター」の建設または実証試験について複数の企業に対するコンサルティングに着手しています。今後の建設ソリューションの提案も視野に入れ、建設会社とのタイアップを模索していました。清水建設は、省エネやグリーン・エコの要求が高まるマーケット環境の中で、超節電型「排熱型データセンター」の技術に着目し、データセンターへの適用に向けて両社で協力していくことになりました。

今回の覚書では基本的事項を取り決め、今後、具体的な両社の活動内容について詳細を決定していきます。

※1 PUE: Power Usage Effectiveness

データセンターやサーバ室のエネルギー効率を示す指標の1つ。米国の環境保護庁(EPA)、データセンターの省電力化を推進する業界団体「The Green Grid」なども推奨する指標であり、大手国内ベンダーも採用している。PUEの算出方法は下記の通り、データセンター全体の消費電力をサーバなどのIT機器の消費電力で割った値である。

分母である「IT機器の消費電力」と分子である「データセンター全体の消費電力」が限りなくイコールの状態(1.0)に近づくほど、エネルギー効率の良いデータセンターとなる。日本の標準的データセンターではPUEの値は2.0~2.5とみられている。

日本ラッド株式会社について

  • 所在地:東京都港区虎ノ門2-2-5 共同通信会館ビル
  • 代表取締役会長:大塚隆一
  • UJASDAQ上場(コード番号 4736)
  • URL:http://www.nippon-rad.co.jp/

ソフトウェアの受託開発、システムインテグレーションを主業務とする1999年に公開したJASDAQ上場企業です。近年は自社データセンターを起点としたSaaS事業、業務分析等のコンサルティングサービスのご提供をはじめ、多次元ビジネス分析、地域交通インフラ、動画ネット配信等のソリューションに注力しています。

清水建設株式会社について

  • 所在地:東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館
  • 取締役社長:宮本洋一
  • 東証一部上場(コード番号 1803)
  • URL:http://www.shimz.co.jp/

ゼネコン大手。データセンター建設にも多数の実績を有します。近年、CO2削減と快適性を両立させ安全・安心な暮らしを実現するスマートコミュニティーやゼロ・エネルギー・ビルを目指し、お客様と共に挑戦を続けています。

お問い合わせ先

日本ラッド株式会社 ネットワークコンピューティング事業本部