平成22年10月27日  

 

日本ラッド、国内初の「完全外気冷却方式の排熱型データセンター」の商用稼働を開始

-従来型データセンターに比べ利用電力を半減するデータセンター稼働開始-

 

日本ラッド株式会社(JASDAQ:4736 本社:東京都新宿区、代表取締役会長:大塚隆一)は、都内に建設していた一切空調機を使用しない国内初の「完全外気冷却方式の排熱型データセンター」(以下排熱型データセンター)が竣工し、2010年10月28日より商用稼働を開始すると発表しました。

 

「排熱型データセンター」は、データセンターの利用電力の効率性を表すPUE(※1)と呼ばれる指標で1.1以下の性能を達成しており、商用稼働するデータセンターでは世界最高レベルを実現します。2010年6月よりこの「排熱型データセンター」の第一期建設に着工していましたが、このたび竣工いたしました。日本ラッドは、「排熱型データセンター」を今後、展開していく「クラウドサービス」の戦略的基盤データセンターとして位置付けており、開発中の各種クラウドサービスを同センター上で稼働させることによって大幅なコスト削減を実現していきます。

 

日本ラッドは、データセンター建設と同時並行でIaaS (Infrastructure as a Service)基盤システムを自社開発しており、11月中旬には、国産クラウド・IaaSサービスを排熱型データセンター上で運用し、サービスの提供を開始する予定です。低コストのデータセンターによって海外企業で先行するIaaSサービスに対抗しCPUおよびメモリ、ハーディスク量が同等のサービスで提供価格は一般的なサービスと比較して約半額で提供する予定です。

 

日本ラッドの「排熱型データセンター」は、空調を使用した従来型のデータセンターとは異なる以下の特徴を持っています。

(A)データセンター消費電力を半減
クーラー型の空冷却機をなくすことにより大幅な電力削減を実現しています。
(B)大幅な建設コストダウン
空調機、自家発電装置等の電気関連設備の半減で、同数のラックを収容するデータセンターと比較し建設コストは1/2から最高1/10程度を実現いたします。
(C)日本国内のほとんどで稼働が可能
24℃環境の既存型データセンターでは除熱効率の悪さからCPUの温度は実際には45℃を上回っており、場所によっては50℃を超えることも珍しくありません。一方、排熱型データセンターは空流除熱方式で効率的にCPUの発生熱を除熱することが可能で、気温が32℃の条件下でもCPU温度を40℃に維持可能であることが確認されています。真夏の高気温環境下でもクーラーを利用した既存データセンターよりもCPU温度を確実に低温に保つことが可能であることを証明しているので、比較的気温が高い地域でも運用が可能です。
(D)水冷(液冷)に対する空冷方式の利点
水冷方式に比べ、冷源の調達が簡単かつ、漏水(液)対策が不要なため、データセンター全体の構造が単純化でき、建設コストの低減が図れます。
(E)PUE 1.1以下を実現
日本ラッドの排熱型データセンターは上記方式を採用することによりPUE1.1以下を達成しております。

日本ラッドの廃熱型データセンターの構造

サーバ室吸気側   データセンター排気口

 

日本ラッドは排熱型データセンターの基本特許を申請しており、今後、同データセンターのコスト競争力によってIaaS事業の本格的展開を進める予定です。日本ラッドはクラウド事業の売上として2010年度には1.5億円の売り上げを、2011年度には5億円の売り上げを予定しています。

 

データセンター概要 仕様
PUE 1.1以下(設置ラック数200ラック、供給電力=6KVA/ラック)
建設方式 既存建屋改造改修方式による排熱型データセンターの建設
建設費用 第一次施工 2億円(既存建屋大規模補修費用含む)

 

※1 PUE:Power Usage Effectiveness

データセンターやサーバ室のエネルギー効率を示す指標の1つ。米国の環境保護庁(EPA)、データセンターの省電力化を推進する業界団体「The Green Grid」なども推奨する指標であり、大手国内ベンダーも採用している。PUEの算出方法は下記の通り、データセンター全体の消費電力をサーバなどのIT機器の消費電力で割った値である。

PUE=データセンター全体の消費電力÷IT機器の消費電力

つまり、分母である「IT機器の消費電力」と分子である「データセンター全体の消費電力」が限りなくイコールに近づく1.0の値が最もエネルギー効率の良いデータセンターとなる。

 

■ 日本ラッド株式会社について

所在地:東京都新宿区四谷4-16-3 日本生命新宿御苑前ビル8F

代表取締役会長:大塚隆一

JASDAQ上場(コード番号 4736)

URL:http://www.nippon-rad.co.jp/

 

ソフトウェアの受託開発、システムインテグレーションを主業務とする1999年に公開したJASDAQ上場企業です。近年は自社データセンターを起点としたSaaS事業、業務分析等のコンサルティングサービスのご提供をはじめ、多次元ビジネス分析、地域交通インフラ、動画ネット配信等のソリューションに注力しています。

 

■ お問い合わせ先

日本ラッド株式会社 ネットワークコンピューティング事業本部 担当:岡田、栗原

TEL:03-5919-3006  FAX:03-5919-3313

※ 11月1日以降は本社移転に伴い、連絡先が下記に変更されます。

TEL:03-5574-7816  FAX:03-5574-7822

E-MAIL:info@saases.jp

URL:(日本ラッド)http://www.nippon-rad.co.jp/ (NC事業本部)http://www.saases.jp/

 

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